ASP.NET Core でコレクションを DI する方法

同じインタフェースを実装していたり、同じ抽象クラスをベースとしているクラスをコレクションとして DI したかったので、やり方を調べてみました。 ASP.NET Core における DI サービス自体の説明については省略します。 ## 環境 - Visual Studio 2017 - ASP.NET Core 2.1 ## DI したいクラス サンプルとして、ここでは以下のような `ISample` を実装した３つのクラスを DI します。 ```cs public interface ISample { string Name { get; } } public class Sample1 : ISample { public string Name { get; } = "Sample1"; } public class Sample2 : ISample { public string Name { get; } = "Sample2"; } public class Sample3 : ISample { public string Name { get; } = "Sample3"; } ``` ## DI サービスへの登録 `IServiceCollection` に対してサービスの登録を行います。 ASP.NET Core MVC のテンプレートから作成した場合は、`Startup.cs` の `ConfigureServices` メソッドで行います。 方法はいろいろあるかもしれませんが、ここでは例として以下の方法を挙げます。 ### その１ 同じ型 `ISample` に対して複数回登録を行います。 ```cs services.AddSingleton<ISample, Sample1>(); services.AddSingleton<ISample, Sample2>(); services.AddSingleton<ISample, Sample3>(); ``` ### その２ 型として `IEnumerable<T>` を指定すると、一括で登録が行えます。 ```cs services.AddSingleton<IEnumerable<ISample>>(new List<ISample>{ new Sample1(), new Sample2(), new Sample3() }); ``` ## DI の仕方 コンストラクタで `IEnumerable<T>` として受け取るだけです。 ```cs public HomeController(IEnumerable<ISample> samples) { foreach (var sample in samples) Debug.WriteLine(sample.Name); } ``` ## DI した側で、実体を区別したい場合 別記事に書いたので、以下を参考にしてください。 - [[.NET Core] 同じインターフェイスで異なる実装を DI コンテナに登録し、区別して取り出す](https://kuttsun.blogspot.com/2019/12/net-core-di.html) ## 参考 URL - https://stackoverflow.com/questions/39567609/net-core-dependency-injection-get-all-implementations-of-an-interface - https://qiita.com/yamaokunousausa/items/bc81d8498ecf62da0208